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2021.1.1

ボイジャー1号、2号

「数学は論理の音楽であり、音楽は情緒の数学である」という素敵な言葉が、ある知人から紹介して頂いた、NHKラジオ深夜便から聞こえてきました。私はその言葉に一瞬にして引込まれてしまいました。その声の主は理学博士の佐治晴夫さんです。佐治さんは、1/fゆらぎを扇風機に応用したり、家庭用ビデオVHSの3倍モードなど開発した一人です。また、宇宙探索機ボイジャーに搭載したゴールデンレコードの中に、数学的規則性を持つバッハのプレリュードとC52の音の収録を提案した人物としても知られています。
ゴールデンレコードには、115枚の画像と波、風、雷、鳥や鯨などの動物の鳴き声や多くの自然音、様々な文化や時代の音楽、6000年前にシュメールで話されていたアッカド語から始まり最後には中国の呉語が収録された55種類の言語のあいさつ、ジミー・カーター大統領と国際連合事務総長クルト・ヴァルトハイムからのメッセージなども加えらています。
ボイジャーは、太陽系の惑星および太陽系外の探査と、地球外知的生命体へのコンタクトをミッションとし1977年に打上げられました。木星の大赤斑や土星の輪の構造、海王星や冥王星の写真を残しています。そして、1990年約60億km離れた場所から振返り、撮影した太陽系の惑星「家族写真」を撮り終えた34分後、ボイジャーのカメラの電源は切られ、この画像が最後となりました。これまで一度も振り返ることなく外の世界に目を向けて進み続けていましたが、この瞬間一度だけ振り返っています。その後は二度と振り返ることなく地球、人類の希望、未来を一心に背負い今も勇敢に深宇宙を進み続けています。
私たちが出来ない宇宙探索を私たちの代わりに目や手足となって宇宙を探索し続けていることを思うと、尊敬と感謝の気持ちで胸がいっぱいになります。
ボイジャーは今でもNASAの人たちから、我が子のように愛され続けています。いつか地球外知的生命体が、ゴールデンレコードから発せられる地球からのメッセージを受け取り、コンタクトを取ってくることを楽しみに待っています。