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開かれた住宅

以前、ブログで集合住宅における「新しいコミュニティー」という題材で書きましたが、今回は戸建住宅における、コミュニティーの在り方にについて書きたいと思います。今の流れはコートハウス的な少し閉じた空間から、地域に開かれた建物や職住一体の建物に変化してきています。その主な理由は、少子高齢化、働き方の変化、家族との関係性の変化などです。このようなことによって今後は、さらに地域や社会との繋がりを求める建物が増えていくのではないかと考えています。
今回は、コートハウスではなく外に開かれた住宅を設計しました。街との繋がりとは言っても、住まう人の感情や心の動きを無視して暴力的に開くのではなく、心が自然と外に向かうように潜在意識に着目して設計しました。
この建物は、吹き抜けに面し大きな開口を設け、その開口の先には植栽スペースとアプローチを挟んで下がり壁を設けています。この下がり壁によって内包感をベースとした意識が、外に拡大していきます。一方、外からの意識は下がり壁によって内部への関心が、あまり向かないようになっています。そのお互いの意識の関係性が、地域と緩く繋がる心地よさを生んでいると思います。そのような緩い繋がりを体験することで、より意識が外へと拡大し、さらに地域との密なコミュニケーションが生まれるのではないでしょうか。そのような気づきを与えることが、建築の役割の一つでもあると考えています。