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陰、影、光

陰影とは、陰(光の当たらない所)と影(光がものに遮られてできる暗い部分)があり英語では、陰をshade(シェード)、影をshadow(シャドウ)として分けています。私は、情緒的な雰囲気を与える陰に落ち着きや癒しを感じます。特に天井と壁の接点や、壁と床の接点、深い軒先の奥にある暗がりなどです。陰(shade)は、影(shadow)のようなダイナミックさはありませんが、繊細で奥ゆかしく確かにそこに存在するのだと分かります。陰(shade)は影(shadow)とは違い、意図的につくり出すことは容易ではないと考えます。反射光や間接光のような粒子的で、幻想的な光のふるまいをコントロールするのが難しいからです。陰(shade)に注目して、そのふるまい方を追求していくことで、光の扱い方に対する理解がより深まります。つまり光を設計することとは、陰と影を意識して設計することであり、陰陽論と同じように対極にあるものを同時に存在させ、そのバランスを整えることが、居心地の良い空間になるのではないかと思います。